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dvas9900

偶然なのか?必然なのか?

先日、10/28に開催されるフジヤAVIC主催のヘッドフォン祭り2023秋のホームページが公開されました。すると何人かの方から、他社からもヘッドホンパワーアンプが展示される!と情報をいただきました。


調べてみると、少なくともOJI SPECIALと合同会社逢瀬から展示されるようです。


逢瀬オーディオの方は試作品ということでしたが、OJI SPECIALの方は製品として正式に9/16に発表すみでした。同時にパッシブアッテネータも発表されており、ぬかりないなあと感心いたしました。4.4mmのバランス出力も装備されていて、ユーザーフレンドリーな設計になっています。


それにしても、DVASがヘッドホンパワーアンプを発表してから、矢継ぎ早に国内ブランドからヘッドホンパワーアンプが発表されるというのは、これは偶然なのでしょうか?


数を売るためのマーケティングをやっている会社であれば、きっとリリースできなかったのではないかと思います。私にしても、音展で試作品を展示するまでは、このような形式のアンプが受け入れられるかどうか、非常に不安ではありました。少なくとも私にはどうしても必要なアンプでしたが、多くのオーディオ仲間はスピーカサウンドにご執心で、ヘッドホンやイヤホンなどをそもそも使っていない。世界で一人の賛同者(私のことです)しかおらず、製品もデモ機を作って終わり、では事業としては完全にアウトです(笑)

ですが、音展で出会えた熱きヘッドフォニアの言葉に「このアンプはきっと売れる!」を確信するにいたりました。


おかげさまでModel2は世界(日本だけですけど笑)で数人の賛同者の元にお届けできそうです。


このタイミングでいくつかのブランドからヘッドホンパワーアンプが発表されたのは、これは偶然ではなく、必然であったのだと私には思えます。


これから他のブランドからもヘッドホンパワーアンプがリリースされるようになれば、選ぶ楽しみもふえ、ヘッドホンワールドは一層の活気をていすることになるでしょう。


かつて、トヨタのCMで石坂浩二さんが「いつかはクラウン」というナレーションをやっていました。「いつかはModel2」そう言ってもらえるアンプになれば良いなあと思っています。いつかは、ばかりだと売上にはつながりませんので、ぜひ具体的な購入計画を立てていただければ幸いです(笑)


ところで、Model2の出力端子についてお話していませんでした。



なぜModel2にはXLR端子のみで6.3mmのフォン端子も4.4mmのバランス端子もついていないのか?


6.3mmのフォン端子はGND共通のアンバランス端子ですので、そもそもModel2の回路が真価を発揮しにくい。ですので、最初から考えていませんでした。4.4mmの端子はあった方が良いのは言うまでもないのですが、どうしてもデザイン的にこれをフロントパネルに配することができませんでした。そもそも、XLR3端子にしたところで、最初は搭載を考えていませんでした。そうなんです、当初はXLR4端子のみを装備するつもりでデザインしていました。しかし、どうしても、一個だけだとカッコ悪いんですね。そこで、XLR3端子をやむなく(笑)搭載して納得のいくデザインに出来ました。


XLR端子そのものも、あまりみなさんが見たことないであろう、ちょっと高級感のあるものになっています。実際、ノイトリックの端子よりも遥かに高額なパーツで、コスト重視であれば採用できないものです。幸いModel2はコスト重視ではないので、この端子しかあり得ませんでした。


この端子にはロック機構がついていません。プロの世界で使われるノイトリック製ならばあり得ないことです。しかし、私は逆にコンシューマユースであれば、ヘッドホンの接続は過渡な力が加わった場合、抜けるべきと思っています。だって、ロックしている端子(というかケーブル)にひっかかって強く引いてしまうとケーブルの断線はもちろん、重いModel2がラックから落ちるなんてことになったら、そちらの二次被害のほうが甚大です。ですので、最初からロックしないタイプの端子をさがしていました。ロック機構がありませんので、写真のように一段落とし込んでパネル裏から取り付けるというデザイン重視の構造も実現できます。黒、白、ゴールドの色合いが平坦になりがちなModel2のフロントパネルに非常に良いアクセントをつけてくれます。端子の素材はリン青銅、絶縁体はテフロン、ハウジングはアルミニウム合金製で、音質視点でもノイトリックに劣ることはありません。


そんなデザイン的なこだわりがありますので、ここに4.4mmの端子を装備することはどうしてもできませんでした。端的に言うとカッコ悪い。。。


ですから、オーナーの方には、またお金を使わせてしまい申し訳ありませんが、4.4mmの端子のついたヘッドホン、イヤホンをお使いのときにはXLR-4.4mmの変換ケーブルをお使いいただくか、理想的にはXLR3またはXLR4にリケーブルしていただき、お使いいただければと思います。






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