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秋のヘッドフォン祭を終えて

11/2に開催された秋のヘッドフォン祭2024、天候が悪く客足が心配されましたが、熱きヘッドフォニアたちで大いににぎわいました。


弊社はModel2BlackとModel3不完全体を展示させていただきました。Model2Blackは販売用のシャーシと今回の展示会専用の新規シャーシの2モデルを用意。なぜ、今回の展示会専用なのかというと、Model3をどうしても重ねてセットしたかったからです。

DVASのアンプはMode1BもModel2もステンレス製のラウンド処理したインシュレータを装備しています。鏡面に近い仕上げとしてありますが、そこは硬いステンレスですからアルミの上で引きずればアルミに傷がつきます。ですので、DVAS製品同士を重ねることは推奨していない、というより、やってはダメだと取説で説明しています。


では、なぜModel3を重ねて配置することに配慮したのでしょうか?


積み上げたときの景色がカッコ良いから、というのが本音であり、この姿をぜひみなさんに見てほしかったからです。音質上の理由とかでは全くありません。


そもそもModel3のインシュレータは電源部と本体を重ね置きすることを考慮し、先端をフラットにした三角柱状の新形状のインシュレータとなっています。先端にはゴム系のチップを埋め込み、摩擦係数の増大と重ね置きしたさいに、下になる機器に傷がつかないように配慮しています。

電源部も本体も上面がフラットになっているのは重ね置きが簡単にできるようにという配慮です。


Model2は左右のパネルが放熱器形状となっており、Model3を乗せると穴に落ちます(苦笑)


そこで、Model3のパネルデザインにあわせて左右パネルの穴をふさぎ、インシュレータの位置がうまく乗るような新しいシャーシを作ってみました。フロントパネルもModel3に合わせてオリジナルとは異なり、左右の穴をふさぎフラットに仕上げてあります。


これはこれでカッコ良いと思っているのですが、左右パネルがアルミブロックになってしまったため、オリジナルよりもだいぶ重くなってしまいました。


今回の展示では、お客様からこのデザインのことを指摘されたことはなく、ちょっと淋しかったのですが、オーダーメードであるDVASのモノづくりの柔軟さを示す意図もありました。


柔軟さといえば、今回、数名の方から「ヘッドホン端子は他のタイプに変更できないのか?」というお問合せをいただきました。


答え方が難しいのですが、出来ないのか?と問われれば出来ことはないという回答になります。

ただ、大きな問題があります。それは6.3ミリでも4.4ミリでも、Model2のフロントパネルを飾るにふさわしいデザインの端子が手に入るかどうか?ということです。Model2を開発していた段階では、私の納得のいくデザインの端子が見いだせなかったため、結局、3個のXLR端子を配しました。3極XLR二本によるバランスステレオ接続は今となってはオワコンともいえる仕様になってしまったと正直思います。誰も使わない、と何名かの方に言われましたがさもありなん。。。私自身はfinal D8000を3極XLR化して楽しんでいますが、かなりレアな運用であることは間違いないでしょう。ただ、今回LUXMANがP1000で魅せたモノーラル接続、これをやろうとすると3極XLR端子は必須ともいえる端子なので、この先、ちょっと楽しみな展開になってきました。


話が脱線してしまいましたが、今回、ブラックモデルをリリースしたのも展示会に来たお客様の声にこたえたものです。Model3を黒くしたらカッコ良かったから、Model2も黒くしてみた、という事も多分にありますが、、、

Model2の回路はGNDを共通化したアンバランス接続でも全く問題なく動作させることができます。もちろんアンプのネガティブ増幅側は遊んでしまうのですが、問題はありません。

どういう形になるかはまだわかりませんが、これからはBispokeに配慮した商品展開を考えるべきではないか?そんな風にも思っています。なんでも出来るわけではありませんが、色だけではなく端子の形式についても、オーダー時に選んでもらえるオプションを考えみようと思っています。プランがまとまったら、またお知らせいたします。

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